こんばんは!
進学塾ブリッジの今村です。
本日3月16日は熊本県公立高校・後期入試の合格発表日でした。
これにて、大学受験・高校受験すべて終了となり、ようやく私は正月休みを迎えることになるわけですが今回は「受験を終えて」というところで、2021年受験の後記にしたいと思います。
先ずは今日発表のあった「公立高校・後期入試」ですが
塾生全員合格!!でした!本当におめでとうございます。
■熊本北高校合格
MIさん(西合志南中)
■必由館高校合格
KIくん(清水中)
RHさん(清水中)
MSさん(清水中)
■熊本商業高校合格
KSさん(清水中)
■熊本工業高校合格
KSくん(西合志南中)
SHくん(西合志南中)
■翔陽高校合格
RNくん(西合志南中)
長い間、この業界で生徒指導をしていますが、高校受験で全員合格は初めてです。世の中には100%というものは存在しませんので、なかなか難しいのが現実ですが、皆さん良く頑張りました。そして保護者の皆様も送迎やお弁当作りなど大変お疲れ様でした。入学式までしばしの休息、といったところかと思います。
入塾試験を設けている塾ではありませんので、年によってその学年の学力は様々な塾ではありますが
今年の中3生達は本当に基礎学力が低い生徒が多く、昨年の春期講習の前に「このままじゃ高校に行けないよ」と、多くの生徒達に面談をした事を覚えています。具体的には偏差値30代後半~42くらいの生徒達が多かったですね。本当に「来年どうすんの…」と思っており、家で毎日「さてさて…どうしたもんか」と考えていました。
もしこの偏差値のまま、1年間全く成績が上がらないのであれば、受験できる高校としては鎮西高校や慶誠高校などの専願か、公立高校であれば菊池高校といったところの成績でした。
ところがどっこい、志望していた学校が、熊商や必由館…ということで、ざっくりですが偏差値を10は上げないと合格できない高校を志望していました。こういう偏差値状況の生徒が多かった学年でしたね。良い意味で、身の程知らずというか…
この1年間は、高校3年生もそうだったのですが「新型コロナウイルス」と隣り合わせでの生活を余儀なくされた1年間でした。
昨年は3月からは現在の中3と中2はZoomによるオンラインに切り替え、去年の中3生(現在の高1)のみ通塾という形を取りました。去年の春期講習から、全学年通塾に戻しました。
そして今年もですが、去年も4月からは一斉授業を行っていくのですが
昨年はここが本当に大きなポイントになった、と今でも思っています。
なぜなら、4月からしばらくの間学校がお休みになったからです。
今年の中3生達は、基礎学力が低かったため、例年通りに学校が普通に始まってしまうと、「すでに中3内容についていけない(特に英語です)」という現象が間違いなく起こるのですが
去年はしばらく学校がお休みになったため、塾では中3生の先取りを授業で行いますが、その合間を縫って中1・中2内容の英語と数学の授業をじっくりと行ってあげることができました。
たぶん、この時期が無かったら(例年通りに学校が普通に4月から始まって中3内容がスタートしてしまったら)、全員合格はしていないと思いますし、そもそも第一志望校を受けるまでになっていないと思います。
この学校がお休みの時期に、中2内容の英語や数学(助動詞や不定詞、動名詞など)多くの生徒が苦手になる分野を授業を解説して、家では「i村先生の動画授業」を見てもらって理解を深めてもらっていました。
不謹慎ではありますが、去年学校がお休みだった時「これは…今年の中3生のための休みかも知れない…今がチャンス!」と私は思っていました。
春期~4月まで、じっくりと復習を行うことができたことで、「今は偏差値が40でも、来年の3月には、熊商や必由館を受験できるところまで伸びる可能性があるな」と思っていました。
ですので、現在の中2生。この時期に思いっきり復習することが大切なのですよ。すぐには結果にならないと思いますが、この時期に培った基礎力が、半年後またはそれ以降に効いてくるのです。
これは高校3年生も同じで、例年であれば高校総体が6月に控えているのですが、「もう部活を引退してもよい」という状況の部活動もあり、例年より早く、塾に缶詰になることができました。
高校3年生も、この早い時期に塾に缶詰になっていた生徒は、良い結果が出ているはずです。そう、4月から本気でやらないと大学受験は間に合いません。
今年の高校3年生そして中学3年生は、塾にいる時間を例年より多くしました。
例えばですが中3生は2学期からは16時に塾を開けているので、学校が終わり次第の集合になります。また、土曜日など夕休みを挟むときは、夕休みを50分ではなく30分にしました。
この時間調整は学年によって変えていますが、今年の中3生達にはとにかく勉強量が必要な状況でしたので、塾内での勉強時間を極力取ってもらえるよう、休み時間を短くしました。週3回ではなく「毎日コース」に割と早く切り替えてくれたのも、本当に大きかったです。
夏休みの日帰り勉強会、秋の日帰り勉強会、冬のユーベルホテルでの合同勉強会。
本当に良く頑張ったと思います。そしてこちらは高校3年生も全員参加してくれて、例年以上に高校3年生も塾内で努力を重ねることができたと思います。
そして2月になり、ご存じかと思いますが志望校変更を一回だけ行うことができます。
今年の中3生達には、各高校・各学科の倍率を鑑みた上で、約半分の生徒達に志願変更を勧めました。学校を変えるよう伝えた生徒もいますが、同じ学校内での学科を変更するよう伝えた生徒達もいます。
1%でも受かる可能性が上がっていく受験にしないと、受験はゲーム・ギャンブルではないと考えていますので、努力する価値が無くなってしまいます。
有難いことに、話をした生徒達全員、学科など変更をして下さいました。本当にお手数でしたが、ありがとうございます。
前期入試もしかりです。
後期入試で、受かる可能性があるのであれば、前期入試は受ける必要はないです。前期入試通知表や課外活動など、学力とは違うところを見られます。この対策で、時間を費やしてしまい、後期入試の準備が遅れてしまうのであれば、本末転倒ですので、今年は前期を見送った生徒も多かったですね。
去年の今頃、あれだけ「行ける高校なんて無いよ?」という状態だった生徒達が、後期入試で熊商や必由館、熊本工業を受験できるまで(偏差値50ちょっと)までになれたことは
もちろん本人たちの努力の賜物なのですが、私はプラスして保護者の方たちの「あり方」が本当に素晴らしかったと感じています。
このようにサラりと書いていますが、勉強している本人達は相当キツイわけです。偏差値が60くらいある生徒達は、基礎力がある程度あるので、やるだけ伸びるんですが
元々偏差値が40、もしくは40無い生徒達は「勉強が嫌い」という状態の生徒が多いです。やってもやっても、どれだけやっても、短期的には成績はあまり上がりません。基礎力が無さ過ぎて、結果になって現れるまで相当な時間がかかるからです。
この状態の生徒達は、このような理由によって、ストレス過多になっている状態です。それでもやらねば上がりませんので、キツい中、見えないトンネルの中を進んでいます。
こういう状況であるあるなのが、保護者の人と家でケンカになるパターンです。
まぁ、分からなくもないんですが、保護者の方もなかなか数字にならないし、生徒達もストレスマックスな状態ですし、ちょっとしたことでケンカになるケースは多いです。
しかしながら、今年の中3生の保護者の方は、塾で生徒の話を聞く限りですが「応援する」というスタンスを(知らずか知ってかは分かりませんが)取っていた方が本当に多かったと感じています。
生徒達がグチをお母さんに言える、お母さんはそれを支えてくれる。これは本当に理想的な状況です。
お母さん方がどれだけストレスを抱えていらっしゃったかは私は分かっておりますが、「何も言わない」、これを入試まで続けてこられた保護者の方には頭が上がりません。
胃に穴があく思いだったことと思います。
これらのように、新型コロナウイルスで学校がお休みになり、自分の勉強時間を多くとれたこと。生徒達が勉強時間を最大限取れたこと。保護者の方の応援があったこと。志望校変更など聞き入れて下さったこと。などなど色々な要素が複合的に合わさった結果
高校受験においては、素晴らしい結果を残せたのだと感じています。
次は新中3・新高3が受験です。もちろんですが、新中2・新高2も少しずつ準備が必要です。もちろん新中1・新高1もここからが本番です。来週、そして春休みをどのように過ごすのか。私はじっくりと見させてもらいます。
また春がやってきますね。新しい受験生たちは、来年の春笑って卒業ができるように、今から気持ちを切り替えて頑張って欲しいと願っています。
そして受験が終わった高校3年生と中学3年生達には、次のステージで更に輝いて欲しいなと強く願っています。
本当に保護者の方々には「結果が出るまで待って頂いてありがとうございます!」という言葉しかありません。
この「待つ」。実はこれが教育の本質だったりします。
だいぶ長くなりましたので…今日はこの辺で!