ブログ

当塾も7年目に入ります。

こんばんは!
進学塾ブリッジの今村です。

塾のカレンダーではGW後半、といったところですが

2日前の5月5日。2016年から開塾した当塾も、あっという間に7年目に入りました。そうなんです、「(自分が)覚えておきやすい日にしておこう」ということで2016年5月5日に開塾したのです。

「不思議な学習塾」ということで開いた当塾も、もう丸6年が経ちました。

6年前、前職を退職したのが3月末。
塾を開くまでに4月は丸々働いていなかったので(開塾の準備です。遊んでいたわけではありません笑)…GW無しでやっていたのです。

月日が経つのは本当に早いなぁ…と感じるとともに、これまで色々な事があり、ご縁のある多くの方に来て頂いたなぁ…と感謝感謝です。

本当にありがとうございます!

ちなみにですが、以前も書きましたが…カレンダー通りの12月31日~1月3日が、世の中の一般の方にとって「お正月」期間なわけですが

「受験」がある業界に身を置く私としては、この休みは気が休まるはずもなく、「単なる冬期講習中の休み」に過ぎません。

このGWが、私にとっての「正月」といった感じなのです。(別に餅などはGWに食べていませんが)

ということで、「正月にやること」の定番と言えば…そうです、「自分の人生の振り返り」ですよね!(あれ、私だけですか??)

去年のGWに感じていたこと
やろうと思っていたこと
今後の人生のこと

などなど、正月休みにやるべきことは「静かに自分と向き合う」。やっぱりこれだと思います。

この期間以外は、どうしても私自身の事よりも、生徒の人生について思いを馳せる事が多いですので…自分の事を考える、という時間がなかなか持てません。

このGWは、ようやく「自分の人生」をじっくり考えることができる時間だったりします。

当塾も7年目に入り、2ケ月前に受験も終わり…ということで、今回は思う事をツラツラと書いてみたいと思いますので、お時間ある時にでも、是非ご覧頂ければと思います!

先ずはですね、受験が終わり合格した生徒達には「合格者の声」というタイトルで、受験体験記を書いてもらっていますが、保護者の方にも郵送で「保護者様合格者の声」というものを一筆お願いしています。

合格が決まると、高校に出向く必要があったり(制服採寸などで)、次のステージが開けるのでバタバタと忙しくなる時期でもあるため

たま~にですが、「あぁ…合格者の声、忘れられちゃったかしら」というケースもあります。(先ず無いのですが、数年にお一人くらいの感じで…)

今年の高校受験は、公立高校に全員合格という結果でしたので、3月末にほぼ全員の方が、忙しい中合格者の声を書いて下さり、「おぉ…これは嬉しいっす…」と思っていたのですが

昨日、最後の1名の方から郵送で届き、これで全員の保護者の方からお手紙を頂くことになりました!本当にありがとうございますm(_ _)m

毎年、読むと本当に…色々思い出されてですね、色々な感情が出てきたりします。

「あー…大変だったなぁ…」とか
「あの時期、〇〇があったなぁ…」とか
色々です。

本当に大変な受験ですが、何というか、その「大変さ」が「紙1~2枚」に収まっているところに価値を感じるわけです。

ということで、今回まずは、先日郵送で届いたお手紙を紹介させて頂きます。

机に向かうという初歩のスタートから、第一希望の公立合格という最高のゴールを迎えた2人

中1の冬期講習よりお世話になりましたが、正直どうしようもない状況の成績でした。そんな2人が通塾の間、一貫していたのが「今村先生を信じる!!」ということでした。

勉強法はもちろんですが、私立高校選択、公立高校出願変更に関しては、親・担任の意見も違ったのですがここでも「今村先生と決めたから!!」と、合格が決まり喜ぶ2人を見ながら痛感したのが、先生が面談でおっしゃった「受験はギャンブルじゃないんです」という言葉でした。

そのままチャレンジさせていたら、きっとこの笑顔は無かったかと。本人達の努力はもちろんですが、投げ出すことなく根気よく向き合っていただいた先生方のおかげです。

〇〇部、△△部へ入部し、JK生活も想像以上に楽しく満喫している2人が「ブリッジで良かった、諦めないで良かった、がんばってよかった」と口にしています。本当にお世話になりました

本当に良く頑張ったと思います。
ちょうどGW前半に塾を大掃除していて、昔の模試など整理していたのですが

このお2人、最初受けてもらったオープン模試の偏差値は、なんと「5教科合計で35!」でした。

塾生であれば、GW前に模試を返却しているので、自分の偏差値が分かると思います。ピンク色の帳票です。

35…oh…公立高校を受験するのであれば、菊池高校か菊池農業高校といったところの偏差値ですが、熊商などに合格しているので、実力的には偏差値52前後になって卒業できた、という感じです。(もちろん紆余曲折、色々ありましたが今回は話がそれてしまうので、そこまで書かないでおきます)

楽しく高校生活をエンジョイしているようで、何よりです。

保護者の方から送って頂く、合格者の声、本当に「良かったなぁー」と思いつつ拝見させて頂いております。

さて、後半ですが

ガラッと話が変わり(笑)、受験や勝負事において大切な事を書いておきたいと思います。

進学塾ブリッジが、一番大切にしているところを書いてみたいと思います。長年ブログを愛読して頂いている方は、何度も出てきている話ではありますが「あぁ、そうだったなぁ」と反芻して頂ければと思います。

もちろん、この1回の記事ではすべてお伝えすることはできないので、テーマを絞ってお伝えしていきます。

塾での勉強を通じて、生徒達に身に付けて欲しいことは「正しい勉強方法の習得」です。

ここが身に付けば、100%成績は上がります。
もちろん、成績が上がるだけではなく、私が本当に大切にしていることは

高校生になったら、「自分で勉強できるようになること」です。(別に大学でも専門学校でも良いのですが、つまり高校受験の次のステップで、ということです)

「なぁんだ、そんなこと?」と思う方がいるかも知れませんが、これを身に付けるのは本当に大変なことですし、これが勉強の本質だと考えています。

お母さんや私が永遠に、その生徒にずーーーーっとついてあげることができますか?

という話です。高校受験で言えば、本番の入試の時、隣で私が指導することは…当たり前ですが、できないのです。それは、お母さんやお父さんも同じです。

だとすれば、私がやるべき事は「入試(大勝負)の日、「本人が」「自らの力で」最高の結果を残せるように、「最高の結果の残し方」を鍛えること」だと考えています。

学校の定期テストや、模擬テストはその練習の場です。
部活で言えば「練習試合」です。

こういう事など、トータルで「正しい勉強の仕方を身に付ける」ということです。

じゃあ「ここをこうやって…ああやって…」と、教えればそれで終わりでは?と思いますか?

身に付かないんですよね。なぜならそれは本質ではないからです。
一番大切な、本質は「気付き」です。

教えるだけで「気付ける」生徒も実際いますし
教えただけでは「気付けない」生徒もいます。

とにかくポイントは、生徒の「気付き」です。

お母さんやお父さんが家庭で行う「しつけ」も同じです。

「何度言ったら分かるの!!!!!!!!」

分かる・分からないの話ではないってことです。本人が「気付けば」、変わります。スポーツも、勉強も、仕事も、ぜーーんぶ「気付き」です。

一斉授業や、個別指導は成績が上がらない

これは本質的な議論ではありません。

一斉授業や個別指導では「気付き」を得にくい

こういう表現が正しいです。

なぜなら「気付き」を得ることは、一人では(ほぼ確実に)無理だからです。中には筋の良い子はいますが。そういう生徒は、授業形態関係なく成績が上がります。「気付けるから」です。

普通は気付けないんです。
部活やスポーツ、私生活で「成果」が出ていない生徒がいるとしたら、同じ話です。

「気付けていない」んです。

どんどん深い話になるとともに…脇道にそれていってしまいますので(笑)ほどほどにしますが

「気付き」は、「体験・体感」が極めて大切です。

つまり、実際にやってみて、どうだったか?をコーチと分析することが必要になってきます。(だからスポーツの世界のトッププロもコーチがいるんですよ!)

修正箇所を見つけて、次の練習試合で試す必要もあるでしょう。

野球に詳しい方いますか?プロ野球は「オープン戦」と呼ばれる、本番のシーズンが始まる前に試合が組まれます。

この本シーズンが始まる前の「オープン戦」でボコボコに負けていたとして「なんだぁ弱いなぁ。これじゃあ本番もダメなんじゃない?」なんて思わないで下さい。

この「オープン戦」こそが、先ほど書いた「ここをこうして、やってみよう」期間なんです。別にそこで上手くいかないとしても

・なぜ上手く行かなかったのか?
・何をどの程度修正する必要があるのか?

と、調整を繰り返します。

そして本番で勝てば良いわけです。勉強も全く同じですよ。

模試や学校の定期テストは「気付きを得る」ための練習の場なのです。

「良い点数を取るためには、どうすれば良いのか?」
「自分に足りていないものは何か?」
「どう修正すれば良いのか?」

これを先生(コーチ)とともに考え、色々試す場なのです。

「良い点数だね!」
「ダメじゃない!」

などと、感情をぶちまけて終わり、というものではないんです。

塾の中で、時間をかけてそこをトレーニングしていくわけです。

そして最終的に、高校入試という本番で

「いつものようにやれば良いんだ!」となるわけです。

ここのトレーニングが肝心なのに、中途半端にやった挙句「本番はいつも通りやってこい!」なんて、そりゃ落ちますがな、ということです。

だいぶ長くなりましたので、そろそろ締めに入りたいと思うのですが

GWの宿題は、その一環です。

「どのようにやるのか?」を私はじっくり見ています。

前もって終わらせて、後半フリーにするのか?
前半遊んで、後半文句を言いながらやるのか?
毎日コンスタントにやるのか?
やらないで言い訳するのか?
中途半端にやって言い訳するのか?

その生徒の「クセ」が浮き彫りになるんです。

その「クセ」を私がつかめなければ、その生徒にとって必要にアドバイスができないんです。

受験前であっても日曜日は塾を開けません。別料金を頂いて「日曜特訓」を行う手もありますが、まず100%塾に依存する体質になります。保障します。高校生になって「あ~、塾が開いてないから勉強できないなー」とか確実に言い出します。

それは私が考える「自立」とは別物です。
せっかく合格しても「残念だなぁ…」と私は思ってしまいます。

塾が開いてないと勉強できない子供の出来上がりです。詳しくは5年前くらいにアメーバブログに書いていますのでご興味あればご覧下さい。

ちゃんと公立高校に全員合格していますし、偏差値35だった生徒も偏差値17程度上がっています。

本質はそこじゃない、ってことです。

すいません、とんでもなく長くなってきましたので…書きたいことはあふれ出るのですが、そろそろ…

お母さんはガミガミ言うのではなく、ご家庭で「話を聴く」という役割を担えると少しずつ変わっていくと思いますよ。最近コーチング講座やれていないので…その時は是非ご参加下さい。

ということで、塾内には「気付きを得る」ための仕掛けがたくさん用意してあります。(私という人間も含めて)

GW明け、果たしてどんな「言い訳」が聞けるのか?彼らの成長のために私は楽しみにしています。

来週の月曜日から、またお待ちしています。かなり長くなりましたので、今回はこの辺で!