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母の日を迎えて、思う事

こんばんは!
進学塾ブリッジの今村です

今日は母の日、ということで
塾の方からサプライズを送らせて頂きました。恐らく今日では無くて、昨日届いたのではないかなぁ?と思うのですが

昨日と今日で保護者の方より予想以上に多くのメッセージを頂きましてありがとうござました!

恐らくあまりサプライズにご興味無いというか、あまり好きではないという方もいらっしゃるとは思うのですが…流石に誰があまり好きでは無い、というリサーチまでは難しいので全員の方に送らせて頂いています。

ご返信代わり、という訳ではないのですが、今日は生徒向け、というよりは保護者の方向けにブログをツラツラと書いていこうかなと思います。

勉強内容と全然違う話を書こうと思うのですが、さてさて…何から書いていきましょう…

そうです、わたくしの年齢、きっと保護者の方とほぼ同級生かもしくは少し上くらいかと思うのですが

40歳前後になってくると、色々と出てくると思います。自分の体についてもそうですし、家族の間でも介護だったりとですね。

体が一番の資本ですので、健康だけには是非是非ご留意しながら生活をして頂ければなぁと思う次第です。こういうのはいきなり来るものですからね…(納得して頂ける方も多いのではないでしょうか)

幸いわたくしは、自分の体に関しては、片頭痛や肩こり、不眠などイレギュラーな事が何ひとつ無いので元気いっぱいですが(もちろんそれ相応の努力はしているので、今後も何もないとは思いますが)

自分に関しても40歳くらいになってから、健康面に関しての意識がだいぶ変わりましたね。

最近は昔に比べて、パートではなくフルタイムで仕事される方が多いので、ご自分の仕事をしながら、家事もやって…部活の送迎に、更に習い事や塾の送迎など…と本当に尊敬の念でいっぱいです。男性には中々できないことです。

今はまだ若いから良いのですが、10年後・20年後・30年後にいきなりガタが来ないように、是非是非労わってあげて下さいね。

そういう意味で「お母さん」という存在は、本当に大きいものだとわたしは思っているので

毎年母の日はこんな感じでサプライズを行っています。(生徒から「父の日ありますか?」と先週聞かれたのですが、すいません、父の日はやってません…ないがしろにしている訳ではなく、ちゃんと理由があるのですが今日は話が逸れてしまうので、「さしより母の日だけです」とだけ書いておこうと思います)

さてさて、ちょっと話題を変えまして

わたしは子供だった当時、父子家庭だったので、家で「母の日」というものを祝ったことがありません。この事は必要に応じて、生徒に話をすることもあるので、知ってる生徒もいると思います。

私が中学生・高校生の時代ですので…さて、何年前なんでしょうか笑

生徒には、「ん?先生は19歳だよ」と聞かれたら言っていますので(誰も信じてくれませんが)、そうすると…7年前くらいの話でしょうか。

今の時代は、シングルで子育てをされている方は本当に多くなったと肌感覚で感じるくらいなのですが

当時は流石にわたしの周りには誰もいなくて、そういう家庭環境を友達に言うことは絶対にありませんでした。思春期ですし、反抗期ですし、「流石に言えない」っという感じでしたね。

いやもう、本当に言えなくて、もし友達に知られたら…学校に行けない…くらいの感覚でした。今とは時代が違うなーと思います。だから家族の話になるとスーーーーッとフェードアウトしていました。

今のわたしを知っている方は想像もできないと思いますが、中学・高校の時は…昭和の反抗期でしたので、激しく親とやりあってましたね。

保護者の方向けに書いているブログですので、ぶっちゃけたところを書くと

「こういう家庭環境になったのは、親のせいだ」という気持ちが当時のわたしは根底にありましたし、年齢的に反抗期だし、気持ちの整理がつかないわけです。

ましてや、大人の事情など、当時のわたしには「そんなの俺に関係ねーだろ」みたいな感じでした。

今読まれている方が想像している、その10倍くらい、家の中は凄かったですよ笑

とにかく一刻も早く、家を出たかったですね…あの時は。

因みにですが、こんな荒れていたわたしですが、親との関係性が変わったのは確か23歳くらいの時です。

父親が病気を患い(ガンです)

(ガンです)とサラッと書いていますが、あれから20年近く経ち、今84歳になっていますが元気いっぱい存命ですので、サラッと書いております。

ステージ4になりかけ、という…経験ある方なら分かると思うのですが、ちょっと5年後は生きているのが厳しいよね…という状態で病院で診断されているんですが

先ほど書いた通り、私は父子家庭でしたので、もし父親が死ぬと23歳で親がいない状況になるのですが

その事実と、もう一つは手術をして、体中にたくさんのチューブを入れられている状態を見舞った時

「自分はこれまで一体何をしてきたんだろう?」とパラダイムシフトが起きたのを覚えています。「何をしてきたんだろう?」というのは、親に対しての扱いだったり、すべてです。

例えばそれまでは学費を出してもらうのは当然だろ?くらいに考えていましたし。

そこからガラリと関係性が変わり、今に至ります。

時折、塾生には「親孝行しとった方がいいよ。今はまだ、俺の言ってる意味が分からないと思うけどね」と話しをします。

当時の高校生くらいだった自分に、こんな事を言っても「は?うるせぇんだよ!!黙っとけ!!」と言っていると思いますので

「なんでですかーー?」とか
「そうですかねぇ?」とか、私の言う事にリアクションしてくれる生徒は、まだ可愛いもんですけど。

ここまでは父親との関係性だけをお伝えしてきましたが

10代という多感な年ごろに、周りの友達とは根本的に違う体験をしてきているので…他の人には無い、割と特殊能力が身に付いています。

例えばですが

わたしはほとんどの事をパッと考えて、パッと決めて、パッと行動に移します。うちの奥さんが「なんでそんなに物事をパッパ決められるの?」と言いますが

10代の頃から、親が1人だったために何をやるにも「自己責任」で決めていく必要があったからです。(聞きたくても親が忙しくしていて、家にいませんので。しかもバリバリ反抗期だったので、そもそも聞く気も無いという笑)

後は、あまり落ち込むということがありません。

これも、10代の頃以上に落ち込んだり、ネガティブになることが、これまでの人生でいまだかつて無いからです。だからメンタルが相当強いです、わたし。

そして、これがこの仕事を長く続けていけている自分のちょっと変わった部分だと思いますが

他の人の感情や思考が、割と分かります。

10代の頃という感受性が強い時期に、人の何倍も色々と感じ、考えてきているので

「こういう性格だろうな」とか
「こう言ったらこう言い返すだろうな」とか
「今は放っておこう」とか
「家では〇〇なんだろうな」
「今〇〇って考えるんだろうな」とか

だいたい分かります。

だいたい分かるので、勉強面でのアドバイスを適切に行うことができます。

わたしが生徒達に、勉強面でのアドバイスを適切に行うことができる理由は、これ以外にもいくつかありますが、やはり「性格をしっかり掴む・理解する」ということは

アドバイスを行う上で極めて大切な要素だと思っています。

そういう意味では、当時は本当にキツかったですが
父子家庭で良かったなぁと、本当に思っています。

こうやってブログに書けるくらい、良かったと思っています。

「親の心、子知らず」とは良くいったもので、10代の頃は、私のように難しいタイプの子もいると思いますが、いつか必ず伝わる時がくると思います。

そして、大切な事を書いておこうと思うのですが

昔、アメーバブログにも書きましたが

うちの父親は、私に「自分の価値観の押しつけ」をしなかったな、と30歳くらいになると思い出します。

勉強面で言えば、時々聞くことがあったのですが「お父さんはもう分からん。誰かに聞いて」といった感じで

「〇〇しろ、〇〇するな」という父親からの押し付けは全く無かったです。小学校の頃は「勉強しろ」と良く言っており

はっきり言います。「勉強しろ」と言われたら、まずしなくなります。

最初は「今やろうと思ってたんだって!」と反発程度でしょうけど、いづれ…そうですね、無視するかも知れません。わたしがそうだったからです。

だから、小学校の頃は「勉強しろ!」と言われていたので、勉強しませんでした。やっても価値の無い勉強(いやいややる、答えを写すだけ、などなど)で終わりますので

成績は下の下の下の下でした(本当です)

中学校に入ると、人が変わったように何も言わなくなり(離婚直後ですから…仕事と家事でいっぱいいっぱいだったと思います)

私は「?何も言わなくなった…?気持ち悪っ…」くらいでしたが

結果、一番勉強した時期になりました。

よく「進学のお金は出すけど、進路先は自分で決めて自分のために勉強しろ」と言ってくれていました。当時の私は「怖い」という感覚でいましたね。

「怖い」とは、これまで「勉強しろ」という言葉に反発して「意味のない勉強」としていたのに、「自分のために、自己責任でやる」ことの怖さが出てきたのです。

だって、もし上手く行かなかった場合…誰も責められないからです。自分に責任以外の何物でもなくなってしまう…という事が、直感的に分かっていたんだと思います。

この頃から「自分の事は自分で決める」というクセが身に付きました。

ここは本当に親に感謝しています。

自分で物事を決め、自分で振り返り、何が良かったのか?何が悪かったのか?もっと結果を出すにはどうすれば良いのか?どうやって勉強すれば良いのか?

すべて自分で考えなければいけない、10代だったのです。

この経験があるから、子供達に適切なアドバイスを出すことができるということです。

そういう意味では、本当に父親が放っておいてくれたおかげで、今の子供達に適切なアドバイスが出せるという意味では、父親が塾をやっているようなもんですね笑

30歳になる前、コーチングというものに出会い、色々と勉強していくと…まったくこれと同じことを伝えられます。

もしお母さんが、バシバシ子供に価値観を押し付ける系のことをされているとしたら、ちょっとストップされることをお勧めします。

ちょうど前回のブログにも書きましたが、お母さんは「受け止める」存在でいて欲しいなあと強く思います。自分から「押し付け」ては、子供は反発するか、逃げていくだけです。

相談に乗る、ということはとても素晴らしいことです。だって「相手の話を聴く」ということなので。

「聴く」ということは、「受け止める」「受け取る」ということです。相手が求めていないのに「押し付ける」「アドバイスする」のは、あまり良くありません。

今回はコーチングの話はこれくらいにしておきますが…たぶん「そうだよねぇ」と、体感されている方は多いのではないでしょうか。

子供は我々の想像以上に、我々を見ています。

「怒られないように行動しよう」という行動・思考パターンに段々なっていくと思います。そうすると、伸びにくい状態になっていきます。

それはそうで、「親の目を気にする」勉強・行動になるからです。

当時の今村少年のように、価値の無い勉強になっていくことでしょう。(全員がそうなる、とは言いませんけど)

お母さんは本当に大変ですよね…仕事・家事・そして多感な子供の子育てなどなど…なかなか自分の時間を持てていない方も多いと思います。

「子育て」ではなく「子育ち」です。子供を「育てる」のではなく、子供が「育つのを助ける」というスタンスに変わると、お子様との関係性が大きく変わってきます。

肩肘張らずに、子供の話をじっくり聴いてあげて欲しいなと思います。わたしは。

母の日が、そんなきっかけになってくれればわたくしも嬉しいですね。

だいぶ長くなりましたので、今回はこの辺で。明日の月曜日から、また通常に戻りますので、お待ちしております!